Googleは、マーケティング解析ツールの最新バージョンであるGoogle Analytics 4（GA4）の新機能を発表しました。これにより、AIを活用したインサイトの提供や、複数のチャネルにまたがる消費者行動の解析が可能になります。
Google Analytics 4の投資領域（GA4）
マーケターはウェブ上における消費者の行動を最適化し、プロダクトの収益を最大化することを目指します。Google Analytics 4（GA4）は、そんなマーケターがより良い意思決定を行うために、プライバシーを守りつつ、ウェブ上の消費者動向や購買データを提供するツールです。
ここでは、GA4の新機能と主要な投資領域を紹介します。これには、AIによるアクセス解析、統合されたデータ分析、新しい予算計画ツールが含まれます。
AIによるアクセス解析
GA4は、マーケティングに役立つインサイト（洞察）を提供します。例えば、特定のサイトの集客チャネルや（検索か広告かなど）、問い合わせに至るまでのプロセスを可視化します。GA4にAIが活用されることで、行動や購入に関するデータモデルを使って、消費者行動や広告などの集客施策のパフォーマンスをより詳しく理解する手助けをします。
さらに、データ変動の背景を簡単に説明するAIインサイト機能も導入予定です。例えば、特定の日に購入が急増した理由を、AIが解析してわかりやすく説明してくれます。
統合されたデータ分析
デジタル化が進んだため、現在の顧客接点は、さまざまなチャネル（例えば、ソーシャルメディアや広告）やデバイス（スマホやPC）に広がり、より多様になっています。GA4はこれらの顧客接点を認識し、網羅的に消費者行動と集客施策のパフォーマンスを把握するのに役立ちます。
今年中に取得データを拡張し、キャンペーンパフォーマンスをより詳しく見ることができるようになります。さらに、PinterestやReddit、Snap広告といった非Googleの集客施策のデータもGA4に直接取り込み、解析できるようになります。
計画及び予算ツール
GA4はこれまで実績の可視化ツールとして活躍していました。今後数ヶ月で、予算を効率的に配分するための予算編成ツールをベータ版で導入し、進行中の広告活動の最適化を実現します。これにより、収益などの目標に対する予測パフォーマンスを記録するレポートが提供されます。
「Google Analytics 4の最新機能」について一言
一般の消費者には耳馴染みはないかもしれませんが、Google Analyticsは（GA4）、ウェブサイトのアクセス解析（消費者の動向分析）に使用するツールです。基本的に自社のサイトであれば、一般消費者の流入元（検索なのか、広告なのかなど）やサイト内動線を可視化することができます。それが特定の誰か、についてはわからないようになっていますが。
これまでGA4ではデータの蓄積、分析、可視化は可能でしたが、課題や施策設定は経験を詰んだ人間の仕事でした。そういう意味でAIによるインサイト提案により、また一段サイト解析の裾野が広がることになると思います。
出典：Four ways Google Analytics delivers actionable insights for your business（Google Marketing Platform）
