「Gemini 2.0 Flash」のAPIで推論能力を備えた画像生成機能が追加

Gemini 2.0 Flash native image generation

Googleが発表したAIモデル「Gemini 2.0 Flash」は、単に画像を生成するだけでなく、物語を自らイメージ化し、対話形式で柔軟に画像編集を行い、さらに高度な推論によって現実世界を理解したリアルな描画を可能にします。また、これまでのAIが苦手としていたテキストレンダリング(画像に文字情報を挿入する)の性能も高いです。従来の画像生成AIが抱えていた文字描画の精度や一貫性といった課題を乗り越え、新たな創造性やビジネス機会を提供する技術として注目を集めています。

目次

Gemini 2.0 Flashの画像生成機能とは

Gemini 2.0 Flashは、テキストと画像という異なる情報形式(マルチモーダル)を融合し、精度の高い画像を生成するGoogleの最新AIモデルです。従来モデルと異なり、自然言語の理解と論理的推論を活用し、現実世界に存在する知識を画像生成に反映する能力を備えています。これにより、従来のAIでは難しかった詳細でリアルな画像生成が実現されます。

Gemini 2.0 Flashは、ユーザーが物語をテキストで与えると、その内容を視覚的に一貫した画像シリーズとして表現できます。たとえば、物語の登場人物や舞台設定を一貫して描き出し、ユーザーからフィードバックを受けて画風やストーリーの展開を調整することも可能です。クリエイターにとって、この機能はストーリーテリングやビジュアル制作に新たな可能性をもたらします。

トーンを維持した画像生成
トーンを維持した画像生成

ユーザーとの自然な会話を通じて画像の編集も可能です。複数のターンに渡る対話によって、ユーザーの求めるイメージに徐々に近づけることができます。これはデザイン業務や企画段階でのブレインストーミングに役立ち、画像編集に対する技術的な障壁を大きく下げます。

テキストベースの画像編集
テキストベースの画像編集

Gemini 2.0 Flashの大きな特長は、その画像生成が現実世界の知識を反映している点にあります。例えばレシピの工程を説明すると、調理方法に沿った適切でリアルな画像を生成することが可能です。一般的な知識や論理的推論能力を併せ持つことにより、ユーザーにとって実用的な画像生成が行われますが、必ずしも情報が完全とは限らず、正確性には一定の注意が必要です。

現実世界の知識に基づく画像生成
現実世界の知識に基づく画像生成

従来の画像生成AIの最大の弱点のひとつは、画像内でのテキストの正確な描画でした。長文や特定のフォントを正しく再現することは非常に困難で、しばしば不明瞭な結果を生み出していました。Gemini 2.0 Flashはこの課題を大きく改善し、長い文章でも高精度にレンダリングすることを実現しました。広告画像やSNS向けの素材作成といった分野で、より高品質な出力を可能としています。

画像内へのテキスト挿入
画像内へのテキスト挿入

「Gemini 2.0 Flashの画像生成機能」について一言

GoogleではすでにImagen 3というモデルで画像生成ができましたが、大きく画像生成という分野ではGemini2.0 Flashが追加されました。画像の精度という意味ではImagen3が、自然言語ベースでのやり取り、推論能力、長い文字のレンダリングではGemini2.0 Flashが優れているそうです。例にもありますが、同じトーンでの画像生成精度が高く、ブランド内でアイデンティティを維持したコンテンツ生成などで活躍すると思います。

出所:Experiment with Gemini 2.0 Flash native image generation

ProFabサービス資料
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執筆者

慶應義塾大学卒業後、総合化学メーカーを経てデロイトトーマツコンサルティングに在籍。新規事業立ち上げ、M&A、経営管理、業務改善などのプロジェクトに関与。マーケティング企業を経て、株式会社ProFabを設立。ProFabでは経営コンサルティングと生成導入支援事業を運営。

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