Gemini Live:Googleの音声アシスタントが多言語対応

Gemini Live

8月のMade by Googleで発表されたGemini Liveが多言語対応を果たし、さらに進化します。Gemini Liveは、今後数週間で40以上の言語に対応することで、より多くのユーザーに自然で直感的なAI体験を提供します。会話やタスクの実行をユーザーの好みの言語でサポートし、さまざまなGoogleアプリとの連携を強化することで、便利さがさらに広がります。

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目次

Gemini Liveの概要

Gemini Liveは、ユーザーにとって直感的で役立つパーソナルAIアシスタントとして設計されています。今年のMade by Googleイベントで発表されたGemini Liveは、最初は英語での会話に対応していましたが、今後数週間で40以上の言語に対応し、さらに多くの人々が自然な会話を楽しめるようになります。現在の対象言語は英語、フランス語、スペイン語といった主要言語のみに対応しています。

Gemini Liveは、Androidスマートフォンやタブレット上で最大2つの言語を設定して使用でき、Googleアシスタントの設定から簡単に言語の追加が可能です。さらに、10種類の音声から選択でき、体験を自分に合った形でカスタマイズすることが可能です。

また、Gemini Liveは会話の自由度が高く、ユーザーが自分のスタイルでAIとコミュニケーションできるように設計されています。例えば、大きなプレゼンテーションの練習や、アイデアのブレインストーミングに活用できます。

操作画面

Gemini Liveのできること

Gemini Liveは、まるで友達とチャットしているような感覚で、ユーザーがアイデアを出し合ったり、新しいトピックを探ったりすることが可能です。例えば、自分のスキルや学位に適した仕事の可能性をGeminiと一緒に考えたり、友人や家族のためのイベントを計画したり、歴史的な出来事や科学的な概念についての質問をすることができます。

また、Googleアプリとの連携により、Gmail、マップ、YouTubeに加えて、Googleカレンダー、ToDoリスト、Keepなどのアプリとも接続できるため、これらのアプリから必要な情報をまとめて、迅速にタスクを完了することができます。例えば、Gmailで受け取ったレシピをKeepに保存し、買い物リストを作成したり、コンサートの予定をGoogleカレンダーで確認し、チケット購入のリマインダーを設定することができます。これにより、ユーザーは自分の好きな言語でGoogleサービスと連携し、効率よくタスクを進めることが可能です。

「Google Live」について一言

会話型AIとしては先日OpenAIのモバイルアプリから新バージョンが発表され、そのリアリティに大変な驚きを覚えましたが、GoogleのGeminiからも同様の会話型AIが発表されました。

現時点ではAndroidデバイスのみということですし、日本語にもまだ対応していないですが、Geminiの優位性はGmail、GoogleカレンダーといったGoogleアプリと連携していることなので、Googleユーザーにとってはとても期待の持てる発表だと思います。iPhoneにも時期に投入されるでしょう。

ユーザーサイドとしては音声ベースでモバイルを中心とした操作を代替できるためとても嬉しいものの、AI革命と言っても基本は既存のプラットフォーマーを中心にエコシステムが形成される点については事業者として切なく思うこともあります。

出所:New in Gemini: Gemini Live and connected Google apps in more languages

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執筆者

慶應義塾大学卒業後、総合化学メーカーを経てデロイトトーマツコンサルティングに在籍。新規事業立ち上げ、M&A、経営管理、業務改善などのプロジェクトに関与。マーケティング企業を経て、株式会社ProFabを設立。ProFabでは経営コンサルティングと生成導入支援事業を運営。

TechTechでは、技術、ビジネス、サービス、規制に関する最新ニュースと、各種ツールの実務的な活用方法について、初心者でも理解できる明瞭な発信を心掛ける。日本ディープラーニング協会の実施するG検定資格を保有。

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