Gemini、カスタムボットGemsとImagen3の提供でAI機能を強化

GemsとImagen3

2024年8月28日、Geminiは新たな機能としてGemsの提供を開始し、画像生成機能であるImagen3のGeminiへの導入を発表しました。これにより、カスタマイズされたAIエキスパートの作成と高品質な画像生成が可能になり、ユーザーのクリエイティブな活動を支援します。

【初回無料】ChartGPTやGeminiを用いた、すぐに始められる生成AI活用相談会実施中。

目次

アップデート1:Gemsの提供

Geminiは、Gemini Advanced、Business、Enterpriseのユーザーに向けて「Gems」機能を提供開始しました。Gemsは、ユーザーが自分専用のAIエキスパートを作成し、特定のトピックに関するアドバイスや支援を受けることができる新機能です。たとえば、コーディング支援やキャリアアドバイス、ブレインストーミングなど、様々なシナリオに合わせたカスタムAIが作成できます。

GemsはChatGPTで言うところのGPTsにあたります。繰り返し使うプロンプトと保存したボットを利用することができ、ユーザーは面倒な反復作業から解放され、専門家のチームを作成し、効率的に作業を進めることができるようになります。現在、学習、ブレインストーミング、キャリアガイド、文章編集、コーディングなど、さまざまな用途に対応した既製のGemsセットも用意されています。

Gemsの操作画面
Gemsの操作画面

アップデート2:Imagen3導入

Geminiは画像生成機能の大幅なアップデートも発表しました。最新のImagen3モデルが導入され、今後数日内に利用可能になります。Imagen3もGemini Advanced、Business、Enterpriseのユーザー向けです。

Imagen3は、ユーザーが指定するプロンプトに基づいて、鮮やかで高品質な画像を生成する能力を持っています。たとえば、「エレガントなショールームに置かれた舞踏会用のガウン」や「夕日の中で輝く山の風景」など、非常に詳細で魅力的なビジュアルを提供します。

Imagen3の生成画像
Imagen3の生成画像

「GemsとImagen3」について一言

Imagen3については画像の品質向上ということで良いと思います。一方でGemsは現時点では評価をすることが難しいです。プロンプトを保存した特化型ボットという意味ではChatGPTのGPTsに類するものですが、現時点GPTsも普及しているとは言えません。

また、GPTsはプロンプト以外にも独自データの読み込みや、データ分析などのマルチファンクション機能が付与されているものの、Gemsにこの辺りの機能は現時点で含まれていないので、カスタマイズの幅もまだまだだと思います。今後のアップデートも見ていく必要があるでしょう。

出所:New in Gemini: Custom Gems and improved image generation with Imagen 3

シェアをお願いします!

執筆者

慶應義塾大学卒業後、総合化学メーカーを経てデロイトトーマツコンサルティングに在籍。新規事業立ち上げ、M&A、経営管理、業務改善などのプロジェクトに関与。マーケティング企業を経て、株式会社ProFabを設立。ProFabでは経営コンサルティングと生成導入支援事業を運営。

TechTechでは、技術、ビジネス、サービス、規制に関する最新ニュースと、各種ツールの実務的な活用方法について、初心者でも理解できる明瞭な発信を心掛ける。日本ディープラーニング協会の実施するG検定資格を保有。

目次