xAIを経営するイーロン・マスクは現地時間7月22日に、テネシー州メンフィスに設立した世界最大のスーパーコンピューター「Gigafactory of Compute」が同日早朝に稼働開始したことを発表しました。
Gigafactory of Computeとは
イーロン・マスク氏は5月、xAIのチャットボット「Grok」のトレーニングのためのスーパーコンピューター構築のために60億ドルもの資金を調達していました。
この資金を「xAIの最初の製品を市場に投入し、高度なインフラを構築し、将来の技術の研究開発を加速するために」使うと説明していました。
エヌビディアの画像処理半導体「H100」を10万個搭載したデータセンターを建設し、100〜150人規模になる新規雇用も見込まれています。
Gigafactory of Compute稼働開始の発表
現地時間7月22日、マスク氏はXを通して、メンフィスに建設中であったデータセンターが稼働開始したことを伝えました。また、NVIDIAから調達した冷却式「H100」のGPUチップが10万台搭載されており、世界で最も強力なAIトレーニング拠点であることを謳っています。
メンフィスの商工会議所は、データセンターについて歓迎しているものの、同地域の環境保護団体である「ProtectAquifer」と「YOUNG GIFT & GREEN」は共同で、同施設に対する環境上の影響を懸念した声明を発表しています。
「Gigafactory of Compute稼働開始」について一言
xAIはChatGPTやClaudeと比較して出遅れている印象なので、世界最強(?)のスーパーコンピューターでどこまでのパフォーマンスのモデルができるのか気になります。
それにしても、XやスペースXを丸ごとテキサスに移転したり、今回のスーパーコンピューターも5月に調達した資金をもとにGPUを工面したりと、相変わらず意思決定が狂ったようなスピードで良い意味で呆れます。