Grokが無料ユーザーにも開放。もうXプレミアムに課金する必要なし?

Grokの無料開放

XのチャットAI「Grok」が、これまで有料の「Xプレミアム」ユーザーに限定されていた利用を拡大し、無料ユーザーにも提供開始されました。一部制限があるものの、Xのアカウントがあれば利用することができます。

2024年AIニュース完全ガイド
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Grokの無料開放について

12月6日ごろより、米Xの「Xプレミアム」に加入していない無料ユーザーも、チャットAI「Grok」を利用できるようになりました。Xから正式な発表はないものの、無料ユーザーのアプリにもGrokのアイコン(正方形の枠の中に斜めの十字線が描かれたアイコン)が表示され、これをタップまたはクリックすることで会話が開始可能です。ちなみに、無料ユーザーには、メッセージ送信:2時間ごとに最大10回まで、画像生成:1日3件まで、といった利用制限があります。

Grokは、米OpenAIのChatGPTや米GoogleのGeminiとは異なり、著名人や肖像権のあるキャラクターの画像生成も可能です。この特徴により、他の生成AIとの差別化を図っています。たとえば、「星条旗の前で軍服を着て敬礼するイーロン・マスクの画像」を生成するといったユニークな利用が可能です。

Grokでのやり取りが生成AIモデルのトレーニングに使用されることを避けたい場合は、以下の設定を行うことが推奨されます。アプリ内の[設定とプライバシー]を開く→[プライバシーと安全]を選択→[Grok]セクションで「ポストに加えて、Grokでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可する」を無効にすることで、自身の生成内容の学習が回避されます。

オプトアウトの方法
オプトアウトの方法

「Grok無料開放」について一言

Grokが無料解放されました。これまではXプレミアムというXの有料プラン契約者だけしか利用できなかったので、多くの方が気軽に利用できるようになります。ちなみに私はXをまともにやらないにも関わらず、Grokのために年額1万円以上お会費を払っていました(Grok自体もあまり使わず・・・)。なのでこれを期にXプレミアムを退会してやろうかと思っています。。。

ちなみに、Grokは他のAIサービスとは一線を画しており、有名人などの画像も生成することができます。ある意味極端な意味で表現の自由が確保されており、そういった領域にベットしておきたい、というモチベーションにおいて使っても良いかと思います(商用利用時は細心の注意が必要ですが)。

出所:チャットAI「Grok」、Xの無料ユーザーに開放(条件あり)

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執筆者

慶應義塾大学卒業後、総合化学メーカーを経てデロイトトーマツコンサルティングに在籍。新規事業立ち上げ、M&A、経営管理、業務改善などのプロジェクトに関与。マーケティング企業を経て、株式会社ProFabを設立。ProFabでは経営コンサルティングと生成導入支援事業を運営。

TechTechでは、技術、ビジネス、サービス、規制に関する最新ニュースと、各種ツールの実務的な活用方法について、初心者でも理解できる明瞭な発信を心掛ける。日本ディープラーニング協会の実施するG検定資格を保有。

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