Perplexityとは、生成AIと検索エンジンを融合させた対話型の情報収集ツールです。ユーザーの質問に対して、インターネット上の情報をもとに自然な文章で回答を提示し、さらに出典まで明示される点が特徴です。従来の検索エンジンでは得られなかった要約機能や、複数のAIモデルを活用できる設計が、調査や業務での実用性を高めています。
リアルタイムでの情報取得や検索範囲のカスタマイズも可能で、学術分野やビジネスの場面においても高い評価を得ています。安全性にも配慮されており、利用者はプライバシー設定やデータ管理の仕組みを活用することで、安心して活用できます。情報の正確性を確保しながら、効率的に知識を獲得するための新たな選択肢として注目されています。
Perplexityとは

Perplexity(パープレキシティ)とは、検索エンジンと生成AIを掛け合わせた対話型のAI検索サービスです。ユーザーが質問を入力すると、インターネット上から関連する情報を収集し、信頼性の高い内容をもとに自然な文章で回答を提示します。また、回答には参照元のリンクが明示されており、情報の裏付けを確認しながら読み進められる点も特徴です。こうした構成により、ビジネスや学術リサーチといった慎重な情報判断が求められる場面でも活用されています。
従来の検索エンジンではキーワードに基づくリンク一覧を提示する形式が一般的でしたが、Perplexityは検索と要約を同時に行う構造を採用しており、必要な情報をあらかじめ整理した形で提示してくれます。リンクを1つずつ開いて情報を精査する手間がなくなるため、スピーディーな情報収集が可能になります。
技術の進化とサービスの仕組み
Perplexityは、OpenAIやGoogle出身のAI研究者が立ち上げたスタートアップ企業、Perplexity AI社によって2022年に開発されました。搭載されているのは、GPTシリーズやClaude 3.5 Sonnetといった最新の大規模言語モデルです。また、検索部分にはMicrosoft Bingが使われており、AIと既存検索技術の強みを掛け合わせた設計となっています。
ユーザーが自然な文章で質問を投げかけると検索が実行され、関連性の高い情報を選別したうえで、生成AIが回答を構成します。あらかじめ情報が要約された状態で得られるため、曖昧な問いかけに対しても的確な答えが返ってきます。会話形式にも対応しており、専門的な調査から日常的な検索まで幅広く使える点も魅力のひとつです。
信頼性と利便性を両立した次世代検索
Perplexityは無料で利用できる範囲が広く、登録なしでも主要な機能を試せます。有料プランであるPerplexity Proでは、さらに高度な言語モデルやカスタマイズ機能も利用可能です。こうした柔軟な料金体系が、利用者層の広がりを後押ししています。
また、Perplexityという名前は、もともと言語モデルの予測精度を示す指標であり、不確実性の度合いを数値化するものです。複雑な問いに対して整理された答えを返すというこのサービスのコンセプトとも合致しています。高度な自然言語処理と検索技術を組み合わせることで、単なる便利ツールではなく、質の高い情報収集を可能にする次世代の検索体験を提供しています。
Perplexityの使い方
Perplexityは、アカウントを作成しなくても無料で利用できます。ただし、アカウントを作成すると、Pro検索を1日3回まで使用できるほか、ファイルのアップロード機能など、より多くの機能が利用可能になります。利便性を高めるためにも、アカウントの作成をおすすめします。
アカウントの作成方法は次の3つです。Googleアカウント、Appleアカウント、メールアドレスのいずれかを使用してサインインできます。いずれの方法でも手順は簡単で、数分で登録が完了します。メールアドレスを使う場合は、入力後に届くメールの本文内リンクをクリックするだけでログインできます。
Perplexityの特徴
Perplexityは、リアルタイム検索と生成AIを融合させた対話型の検索サービスです。検索範囲のカスタマイズ、出典表示、モバイル対応、ファイルのアップロードなど、多くの機能が搭載されており、日常的な情報収集から専門的なリサーチまで幅広く対応できます。
最新情報に対応している
PerplexityはリアルタイムでWebを検索し、その情報をもとに回答を生成する機能を備えています。従来のチャットAIは、学習データの時点までの情報しか扱えませんでしたが、Perplexityは検索時点で公開されているニュースや論文、公式サイトの情報を即座に取得し、回答に反映します。
政治や経済の動向、製品の新情報、研究結果など、常に変化する分野の調査にも適しており、即時性と情報の精度を両立させた実用性が特徴です。特に検索エンジンのように使えるブラウジング機能が標準搭載されている点は、他の生成AIと比較しても優位性があります。
これまで最新情報を得るには、検索エンジンやSNSで複数の情報源を巡る必要がありましたが、Perplexityを使えば、人に話しかけるように質問するだけで要点が整理された回答が得られます。ChatGPTなど一部の生成AIにもブラウジング機能は搭載されつつありますが、学習済みの知識のみに依存するツールも多く、リアルタイム対応には限界があります。
出典元が明記される
Perplexityは生成した回答に出典元を明示する仕組みが整っています。AIが参照したウェブサイトのURLを、各段落や文の末尾に表示することで、情報の根拠をすぐに確認できます。特に正確な情報が求められるビジネスや研究用途において安心して使えるサービスとなっています。
従来の生成AIは回答に対する出典が不明瞭で、誤情報が含まれていてもユーザーが自ら調査して真偽を確かめる必要がありました。Perplexityはこの点を改善し、透明性の高い検索体験を実現しています。情報の真偽確認がしやすくなったことで、ファクトチェックの手間が大幅に削減され、業務効率の向上にもつながります。もちろん誤情報の完全排除は難しいものの、出典の明示はハルシネーションの検出や再検証に大きく貢献します。
出力された回答と併せて、関連する質問(Related)も提示されるため、より深いリサーチを進める際にも役立ちます。
検索する対象範囲を絞れる

Perplexityは、検索対象を目的に応じて絞り込むことができます。学術論文に特化したAcademicモード、数式や統計の計算を行うWolfram|Alphaモード、SNSやブログなどの議論を集めるSocialモード、YouTubeなど動画情報を対象とするVideoモードなど、6種類のモードを切り替えて利用可能です。
情報の信頼性や内容の形式に応じて適切なモードを選ぶことで、ノイズを除外し、必要な情報にすばやくアクセスできます。特に専門性の高い調査や学術的なリサーチにおいては、対象を絞った検索が有効です。
対話により詳細な検索ができる
Perplexityは対話形式で検索できる点も特徴です。単に質問するだけでなく、返された回答をもとに追加の質問ができるため、自分の関心や目的に応じて検索内容を深められます。従来の検索エンジンと違い、検索結果に満足できない場合でもその場で深掘りできる利便性があります。
スマートフォンでも利用できる
PerplexityはPCブラウザに加え、スマートフォン向けのアプリでも利用できます。iOSおよびAndroidの両方で提供されており、移動中でも情報収集や調査が可能です。
アプリ版では音声入力や画像検索にも対応しており、直感的な操作性と使いやすさが特徴です。ただし、有料プランへのアップグレードなど一部機能はブラウザ版からの操作が必要です。利用シーンに応じてデバイスを使い分けることで、より効率的な活用が可能です。
画像の文字起こしや要約ができる
ファイルアップロード機能も搭載されており、PDFや画像ファイルを読み取って要約や文字起こしが可能です。無料プランでは1日3ファイル、1ファイル25MBまでという制限がありますが、十分に活用できます。
ファイルの内容は非公開状態で管理され、セキュリティ面にも配慮されていますが、モバイルアプリからはファイルアップロード機能が使用できず、ブラウザ版での利用が必要です。
複数のAIモデルを選択できる(Pro版のみ)

有料プランのPro版を利用すれば、複数のAIモデルを選択可能です。GPT-4o、Claude 3.5 Sonnet、Gemini 2.5 Pro、Grok-2など、特性の異なるモデルから選べるため、質問内容に応じて最適な出力を得ることができます。
AIによって表現や理解の仕方に差があるため、異なる視点からの回答を得られる点も魅力です。1つのプラットフォームで複数のAIを比較しながら使える構成は、生成AIの中でもユニークな機能といえます。
Deep Research機能
Deep Researchは、Perplexityに搭載された新機能で、複数の情報源を読み取り、推論を重ねながら自動でレポートを作成します。単に検索するだけでなく、調査方針の改善や情報の再構成を繰り返す仕組みは、人間が学習・理解を深める過程に近い構造です。
完成したレポートはPDFやウェブページとしてエクスポート・共有が可能です。無料ユーザーでも1日5回まで利用でき、有料プランでは500回まで利用可能です。AIモデルの切り替えにも対応しており、高度な情報整理に力を発揮します。
Perplexityの料金プラン
Perplexityは無料で利用できますが、有料版であるProや法人向けのEnterprise Proへアップグレードすることで、より多機能で高精度な検索体験が可能になります。支払い方法は月額または年額から選択でき、利用用途や頻度に応じて最適なプランを選べます。
プラン名 | 月額(年額) |
スタンダード | 無料 |
Pro | 20ドル(200ドル) |
Enterprise Pro | 40ドル(400ドル) |
スタンダードプラン(無料プラン)
無料プランでは日常的な検索や簡易的なリサーチに必要な機能が揃っています。質問を入力するだけでAIがインターネット上の情報を収集・要約し、自然な文章で回答します。出典の明示や関連質問の提示など、基本的なリサーチ機能が備わっており、検索体験としての完成度は高いです。
ただし、次の点で制限があります。
- GPT-4やClaude 3などの高性能モデルは使用不可
- ファイルアップロードは1日3件まで
- Pro検索は1日3回まで
- Pages機能や画像生成、動画検索は利用不可
- Discordコミュニティや優先サポートは対象外
簡易的な質問や短い回答で十分な用途では、無料プランでも快適に使用できますが、深いリサーチや頻繁な利用には制限が気になる場面もあります。
Proプラン(有料プラン)
有料プランであるPerplexity Proは、月額20ドルまたは年額200ドルで利用できます。最大の特長は、複数の高性能AIモデル(GPT-4o、Claude 3.5 Sonnet、Gemini 2.5 Pro、DALL-E 3など)を自由に選択できる点です。高度なリサーチや精度が求められる文章作成、画像生成など、幅広い用途に対応できます。
主な機能は次のとおりです。
- 高性能AIモデルの選択と切り替えが可能
- 画像生成、動画検索、Pagesの利用が可能
- Pro検索が1日600回まで使用可能
- ファイルアップロード無制限
- 広告非表示で利用可能
- 商用利用にも対応
- Discord参加、優先サポート、翻訳機能など付加価値が多数
情報の精度や検索スピードが格段に向上するため、業務での利用や専門的な調査に適したプランです。
企業向けのEnterprise Proプラン
Enterprise Proは法人や研究機関向けに設計されたプランで、情報管理やセキュリティを重視した機能が強化されています。基本機能はProプランと共通ですが、次の点で異なります。
- チーム単位でのユーザー管理(メンバーの追加・削除)
- シングルサインオン(SSO)対応
- データは7日後に自動削除される設定
- SOC2認証取得による高度なセキュリティ
- 顧客や企業データをAIのトレーニングに使用しない設定
セキュリティ要件が高い業種(医療・金融・法務など)や大規模な情報運用を行う企業に適しており、組織全体でのAI活用を見据えた機能が揃っています。Perplexityを業務に導入する際は、セキュリティ・管理機能の観点からもEnterprise Proの活用が効果的です。
Perplexityを利用する際のポイント
Perplexityは直感的に使えるツールですが、検索結果の質を高めるためにはいくつかの工夫が必要です。言語の使い分けや質問の仕方、対話の活用方法を理解することで、より精度の高い情報を引き出せます。
英語でも検索する
Perplexityは多言語対応のAI検索エンジンであり、日本語だけでなく英語など他の言語でも検索できます。質問の言語によって参照される情報が異なるため、日本語で期待する回答が得られなかった場合には、英語で再検索することで必要な答えにたどり着くことがあります。
英語での検索は、特に海外ニュース、最新の研究、技術分野の情報収集において有効です。インターネット上には英語で書かれた情報が圧倒的に多いため、日本語よりも詳細かつ信頼性の高いデータにアクセスできる可能性があり、正確性や網羅性を重視する場合は言語を切り替えながら検索を試すことが効果的です。
具体的に質問する
Perplexityは自然な会話形式の入力にも対応していますが、曖昧な表現や抽象的な言葉では、求める回答にたどり着けないことがあります。長文や専門用語を多用せず、できる限り短く、明確な表現で質問することで、回答の精度が高まります。
たとえば、「生成AIの特徴を教えて」よりも、「生成AIのメリットとデメリットをそれぞれ教えて」のように、質問の構造を整理して伝えることで、より意図に沿った回答が得られます。また、専門用語を避けて一般的な言葉に言い換える工夫も効果的です。AIは人と同じように、わかりやすい言葉での質問に対して正確に応答しやすくなります。
対話を繰り返しながら深掘りする
Perplexityは一度の質問だけで完璧な回答が得られないこともありますが、対話を重ねることで情報の精度と深さを高めていくことが可能です。
初回の質問に対する回答を確認したうえで、疑問点を掘り下げたり、関連する情報を追加で尋ねたりすることで、より的確な情報にたどり着けます。表示される「Related(関連質問)」を活用すれば、新たな視点からの検索も簡単です。
たとえば、「生成AIのメリットとデメリットは?」と尋ねたあとに、「営業で活用する場合はどのAIがよいか?」と続けて質問することで、具体的な文脈に応じた情報を得ることができます。Perplexityを最大限に活用するためには、単発の検索ではなく、対話の積み重ねが重要です。
Perplexityと他AIツールの違い
Perplexityは、情報の信頼性や出典の可視性を重視するユーザーにとって最適な選択肢です。他のAIと比較しても、検索機能と生成AIの融合という明確な差別化要素を持ち、ビジネスや学術分野における情報収集に適しています。用途に応じて使い分けることで、各ツールの強みを最大限に活かすことができます。
ChatGPT
ChatGPTはOpenAIが開発した対話型AIで、自然な文章生成に強みがあります。文章作成、プログラミング支援、語学学習など幅広い用途で活用されており、創造的なアウトプットやユーザーとの対話において高い評価を得ています。
ただし、カットオフ時点までのデータに基づいて回答するため、最新情報の取得には限界があります。現在ではブラウジング機能も搭載されていますが、検索に特化した構造とは言えず、情報の信頼性はユーザー自身の判断に委ねられます。

Copilot
CopilotはMicrosoftが提供する業務特化型AIで、WordやExcel、PowerPointなどMicrosoft 365製品と統合されています。文書の要約、データ整理、資料作成など、日常業務の自動化に役立つ機能が中心です。
GPT-4ベースのモデルにより精度も高く、Bing検索とも連携しています。ただし、利用にはMicrosoft 365の契約が必要であり、個人利用にはやや敷居が高い傾向があります。業務システムに組み込まれたAIとしては高い完成度を持っています。

Gemini
Gemini(旧Bard)はGoogleが提供する生成AIで、Google検索との連携力が強みです。リアルタイムでの情報取得に対応しており、簡単な質問から専門的なリサーチまで幅広くカバーできます。
画像生成や表の作成にも対応しており、Googleアカウントがあれば無料で利用できます。出典は一部のみ表示されるため、Perplexityほどの情報の透明性はありませんが、検索精度や利便性の高さで多くのユーザーに支持されています。

Claude
ClaudeはAnthropic社が開発した生成AIで、特に長文の読解や要約に強みを持ちます。Claude 3.7 Sonnetは最大20万トークンのコンテキストに対応しており、大規模文書の処理にも適しています。
安全性や倫理性への配慮が重視されており、企業での導入を前提とした設計になっています。出典の明示やリアルタイム性ではPerplexityに及ばない部分もありますが、透明性と信頼性を重視した設計が評価されています。
参考:Claude(クロード)とは?使い方とChatGPTとの比較
Perplexity利用時の注意点
Perplexityは高性能な生成AIですが、すべての回答が正確であるとは限りません。言語処理の限界や情報の信頼性、セキュリティ面のリスクなども考慮しながら利用する必要があります。
Perplexityが収集する情報
Perplexityはインターネット上の公開情報をもとに回答を生成します。情報源にはニュースサイトやブログ、論文などが含まれますが、個人の意見や憶測に基づく内容も混在しています。生成された回答は参照元とともに表示されますが、すべての情報が正確とは限らないため、内容をうのみにせず出典を確認することが重要です。
また、最新情報が常に反映されているとは限らず、特に企業サイトなどは更新頻度にばらつきがあるため、情報の鮮度にも注意が必要です。
日本語が不自然なケースがある
Perplexityは日本語にも対応していますが、自然な表現とは言い難い出力になることがあります。特に専門的な内容や複雑な構文では、文法的に不自然な文章や意味が曖昧な表現が見られる場合があります。英語圏の情報が豊富なテーマについては、英語で検索したほうが正確かつ詳細な回答を得られることもあるため、日本語と英語を使い分けることで検索精度を高めることができます。
回答の精度はプロンプトに依存する
Perplexityに限らず、生成AIの出力内容はプロンプトの質に大きく左右されます。質問が抽象的であったり曖昧だったりすると、望んだ情報を得ることは難しくなります。
具体的かつ明確な指示を出すことが、精度の高い回答を得るための基本です。たとえば「おすすめのAIを教えて」ではなく、「営業活動に役立つAIツールを3つ挙げて特徴も説明して」といった具合に、求める回答の内容をできるだけ明確に伝える工夫が必要です。
完全なセキュリティは保証されていない
Perplexityでは、プライバシー保護やセキュリティ対策が施されていますが、完全な安全が保証されているわけではありません。
検索履歴や入力内容が保存され、一定期間後に削除される仕組みが採用されていますが、システム障害や第三者による不正アクセスのリスクはゼロではありません。他の生成AIと同様、個人情報や機密性の高いデータは入力しないことが原則です。公式においても、ユーザーの入力がAIモデルの改善に使われる可能性があることが明示されているため、情報の取り扱いには注意が必要です。
あなたの情報を保護するための当社の合理的な努力にもかかわらず、どのようなセキュリティ対策も完全ではなく、「完全なセキュリティ」を保証することはできません。本サービスを利用する際、またはその他の方法で当社とやり取りする際に、あなたが当社に電子的に送信する情報は、転送中は安全でない可能性があります。当社は、秘密情報または機密情報を当社に送信するために、安全でないチャネルを使用しないことをお勧めします。
当社は、本プライバシー通知で指定された目的のために合理的に必要な期間、あなたの情報を保持します。あなたの情報を保持する期間を決定する際、当社は、あなたにサービスを提供し続けるため、紛争を解決するため、契約上の合意を履行するため、危害を防止するため、安全性、セキュリティおよび完全性を促進するため、または当社の権利、財産もしくは製品を含む当社自身を保護するために情報が必要かどうかなど、さまざまな基準を考慮します。
パープレキシティのプライバシーポリシー
誤情報や古い情報が含まれている場合がある
Perplexityはブラウジング機能により最新情報を取得できますが、参照する情報源に古い情報や誤った内容が含まれている可能性もあります。
個人の主観や誤った統計、更新されていない企業サイトの情報などをもとに生成された回答は、正確性を欠くことがあります。生成AIの出力内容はあくまでも一次情報のまとめであるため、重要な意思決定や情報共有を行う際には、必ず人間によるチェックを加える必要があります。
Perplexityを安全に使用する方法
Perplexityは利便性が高い一方で、個人情報や機密データを取り扱う際には注意が必要です。安全に利用するためには、ユーザー自身が設定を見直し、セキュリティ対策を講じる必要があります。
AIデータ保持をOFFにする

Perplexityの公式サイトには、検索内容がAIの学習に利用される可能性があることが明記されています。ただし、ツール内の設定で「AIデータ保持」をOFFにすれば、入力情報や検索履歴がAIモデルのトレーニングに使われることを防げます。
この設定は、画面左下の歯車アイコンから開ける設定画面で変更できます。AIにデータを学習されると、質問文に含まれた個人情報や機密情報が、ほかのユーザーへの回答に意図せず反映されるリスクもあります。情報漏えいを防ぐためにも、デフォルトのまま利用せず、AIデータ保持の設定を見直すことが推奨されます。
なお、この設定は学習の停止に限られるため、対話履歴そのものが消去されるわけではありません。履歴データはツール内に一定期間残る仕組みのため、そもそも機密性の高い情報を入力しないという姿勢も重要です。
インコグニートをONにする

Perplexityには、ブラウザのシークレットモードに類似したインコグニート機能が搭載されています。この機能を有効にすると、対話履歴が24時間で自動的に削除されるため、他人にやり取りを見られる心配を軽減できます。
設定は、画面左下に表示されるアカウント名をクリックすることで変更可能です。ただし、インコグニートをONにしても、AIの学習には入力データが使用される場合があるため、完全な匿名性が保証されるわけではありません。より高いセキュリティを確保したい場合は、インコグニートとAIデータ保持の両方の設定を併用することが望ましいです。
Enterprise(法人向け)プランを利用する
業務や組織内でPerplexityを使用する場合は、法人向けのEnterprise Proプランを検討すると安心です。このプランでは、個人版よりも強化されたセキュリティ機能が多数備わっており、以下のような対策が可能です。
- 入力データをLLMの学習に使用しない設定
- チーム単位でのユーザー管理とアクセス制御
- アップロードされたファイルを7日後に自動削除
- 不審な操作を検知するアラート機能
- SOC2認証取得済みのセキュリティ体制
- シングルサインオン(SSO)対応
最後に
Perplexityは、情報の収集と理解を同時に行える検索ツールとして、生成AIの実用性を大きく前進させました。出典の明示やモードの切り替え、複数モデルの活用といった多彩な機能が搭載されており、検索体験そのものを変えるサービスとなっています。
一方で、情報の正確性やセキュリティに対する意識も欠かせません。プロンプトの工夫や日本語と英語の使い分けによって検索精度は向上し、出力結果を深掘りする対話も可能です。法人利用においては、セキュリティを強化したEnterpriseプランの活用が現実的な選択肢となります。利用シーンに応じて柔軟に機能を使い分けることで、Perplexityは信頼できる情報の獲得と活用を支えるツールとして大きな力を発揮します。
生成AIコンサルティング
全社に広くAIを普及させたい方。AI活用の構想策定、要件定義、ChatGPTなどAIツールの活用法をレクチャー。

AIアプリケーション開発
AIによる効果を深く享受したい方。AIワークフロー開発ツールDify、RAG、LLMを用いてAIアプリケーションを開発。
