話題のコーディングAIエージェント:Replit Agentがリリース

replit agent

米AIツール開発企業Replitが新たにリリースしたReplit Agentは、ソフトウェア開発を完全に支援するAIエージェントです。自然言語でプロンプトを入力するだけで、アプリケーションをゼロから構築することが可能であり、自動でデバッグも実行するため、あらゆるスキルレベルの開発者にとって使いやすいツールとなっています。さらに、Replitのサーバーを用いることで、即座にデプロイすることができ、統合的な機能が特徴となっています。

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目次

Replit Agentの概要

Replit Agentは、ソフトウェア開発を支援するAI搭載ツールであり、早期アクセスプログラムを通じてプロトタイプとして提供されています。Replit Agentは自然言語でのプロンプトを理解し、フロントエンドからバックエンドまで、フルスタックのアプリケーションを短時間で開発することが可能です。利用者はアプリケーションの設計、開発、デバッグ、公開といったプロセスを一貫して行うことができます。また、APIを通じて自由に言語モデルを活用することができます。特徴の一部を以下に挙げます。

自然言語による開発指示: 日本語を含む自然言語でプロンプトを入力することで、フロントエンドやバックエンドのコードを同時に生成できます。

フルスタック開発: フロントエンドとバックエンドの両方のコードを生成し、データベースとも自動で連携します。

高度なAI機能: 最新のAIモデルであるGPT-4やClaude 3.5 Sonnetを活用し、コード補完や解説機能も備えています。

迅速なプロトタイピング: 短時間で基本機能を持つアプリを生成可能で、デバッグも自動で行います。

マルチプラットフォーム対応: ブラウザ、PCアプリ、スマートフォンアプリでの利用が可能です。

AIエージェントによる自動コーディング
AIエージェントによる自動コーディング
APIを活用することで様々な言語モデルを活用可能
APIを活用することで様々な言語モデルを活用可能

Replit Agentは、Replit CoreまたはReplit Teamsといった既にリリースされているツールのサブスクリプションプランに含まれており、これらを契約することで、追加費用なしで利用可能です。プランには一定額のクレジットが付与されますが、使用状況に応じた従量課金方式が採用されており、エージェントとのやり取りに基づいてコストが計算されます。

Replit Agentのプラン
Replit Agentのプラン

開発企業Replit

Replit Agentを開発したReplit社は、2016年にAmjad Masad氏、Faris Masad氏、Haya Odeh氏の3名によって設立されました。同社はアメリカ・サンフランシスコに本社を構え、オンラインで利用可能な統合開発環境(IDE)とAI支援機能を提供しています。50以上のプログラミング言語に対応したReplitは、AIを活用することでソフトウェア開発をより迅速かつ効率的に行うことを目指しています。

Replitはこれまでに総額1億ドル以上の資金を調達しており、特に2021年12月にはシリーズBで8,000万ドルの資金を調達しました。この資金は主に、AI技術の強化とユーザーエクスペリエンスの向上に活用されています。

Replitのビジョンは、AIと人間が協力し合うことでソフトウェア開発の壁を取り除くことです。これにより、あらゆるスキルレベルのユーザーにとってアクセス可能な開発環境を提供します。Replit Agentはその一環として、エンジニアとAIエージェントが共に学び合い、開発を加速させる共生の形を実現しています。

「Replit Agent」について一言

Replit Agentは、ノーコードAIツールであるCursorAIやGitHub Copilotと比較しても、その柔軟性とフルスタック開発の対応能力が大きな特長です。CursorAIやGitHub Copilotも強力な開発ツールですが、コード補完やデバッグといった部分的な支援に特化しています。一方、Replit Agentはアプリケーション全体のプロトタイピングからデバッグ、公開までを一貫して支援するため、非エンジニアを含むより多くの層にとって始めやすいツールになっています。

生成AIがコードを生成できるようになり、非エンジニアもコードを扱うことができるようになってきました。非エンジニアのコーディングには賛否両論がありますが、デバッグがうまくいかず望んだ機能を実装できないこともあります。。コーディング自体は人間がここ数十年で構築した機能的な言語であり、その技術はとても尊いものではありますが、何かを実現するための手段であることは間違いないと思います。ウェブ技術を用いて何を実現したいのか、そのビジョンや具体的な計画がより重要になってくると思います。

出所:Replit Agent

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執筆者

慶應義塾大学卒業後、総合化学メーカーを経てデロイトトーマツコンサルティングに在籍。新規事業立ち上げ、M&A、経営管理、業務改善などのプロジェクトに関与。マーケティング企業を経て、株式会社ProFabを設立。ProFabでは経営コンサルティングと生成導入支援事業を運営。

TechTechでは、技術、ビジネス、サービス、規制に関する最新ニュースと、各種ツールの実務的な活用方法について、初心者でも理解できる明瞭な発信を心掛ける。日本ディープラーニング協会の実施するG検定資格を保有。

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