発表内容の要約
PwCは、米国および英国におけるChatGPT Enterpriseの導入を加速するため、OpenAIとの契約を締結しました。これにより、PwCはChatGPT Enterpriseの初の再販業者となり、同製品の最大の利用者となります。
PwCは、OpenAIの最新モデルであるChatGPT-4oや音声・画像に焦点を当てた新機能にアクセスでき、税務申告書のレビュー、提案書作成、ソフトウェアライフサイクルのアシスタント、ダッシュボードやレポートの生成など、カスタムGPTを開発しています。これにより、PwCは生成AIソリューションを活用して複雑なビジネス問題を解決します。
PwCは、米国の主要なコンサルティングクライアントの950件とAIの利用とその影響について議論しており、生成AIの変革力に対する需要が高まっています。PwCの27回目の年次グローバルCEO調査によると、58%のCEOが生成AIによって製品やサービスの品質が向上すると期待しています。
PwCは、内部で3,000を超える生成AIのユースケースを特定しており、金融サービス、ヘルスケア、製造、ホスピタリティなど、さまざまな業界のクライアントに対してエンドツーエンドの変革を推進しています。このアプローチにより、クライアントはより迅速に結果を達成し、生産性、一貫性、効率を向上させることができます。
ニュースについて一言
PwCはアメリカを本拠地としつつ、日本にも拠点を持つ経営コンサルティング、会計監査などをになるプロフェッショナル企業です。
コンサルティング市場は戦略コンサル業界(Mackinsey、Boston Consultingなど)、総合コンサル業界(Accenture、Deloitte)などの有名企業がありますが例外なくデジタルシフトの道を歩んでおり、今回のPwCとOpenAIの提携もこの流れを象徴するものになります。
一般的にデジタル系の案件は想定的にコンサルタントの単価は下がるものですが、ChatGPT導入のように専門性のハードルが低い領域において、このような大手の経営コンサルティング企業がどこまで採算性を意識しながらビジネス展開ができるか気になります。