生成AIの性能競争が激化する中、Perplexityが自社モデル「Sonar」と「Sonar Pro」の性能を劇的に向上させ、価格体系を変更しました。新たに導入された3段階の検索モードにより、利用者は用途に応じて精度と価格を柔軟に調整可能となり、引用トークン課金の廃止により料金体系もより明確になりました。また、業界をリードするGPT-4oシリーズと比べても遜色ない性能を、圧倒的に低価格で利用できるようになりました。

「3段階の検索モード」と新料金体系
生成AIの市場では、モデルの性能向上と利用コストの低減という2つの要素が重要な焦点となっています。しかし、多くの場合、性能を追求するとコストが高騰し、低コストを追求すると性能が犠牲になるジレンマがありました。このような中、性能とコストのバランスを上手く取ることが業界内で大きな課題となっています。
そこで、まずPerplexityは新たにHigh、Medium、Lowという3段階の検索モードを導入しました。ユーザーは自身の用途に合わせて最適なモードを柔軟に選べるようになりました。
- Highモードは複雑で高度な質問に対し、深い検索と広いコンテキストを提供し、専門的な調査などに最適です。
- Mediumモードは日常的で中程度の複雑さの質問にバランス良く対応し、多くのユーザーにとって使いやすい選択肢となります。
- Lowモードはシンプルでストレートな質問に対してコスト効率を最優先に設定されています。価格は従来のSonarと同水準に抑えられています。
このモードを織り込み、料金体系も刷新されました。新料金体系では、入力、出力単価の変更はなく、リクエストあたりのチャージについて、モードごとに設定されました。また、Sonar ProおよびSonar Reasoning Proにおける引用トークンへの課金が廃止されました。従来は回答の引用部分に関する課金が不透明でコストが予測しづらいという課題がありましたが、今回の改定によりコスト予測が明瞭化し、利用者の負担軽減につながります。


ベンチマークから見るSonar
Sonarは最新のベンチマークテストにおいて、GPT-4o Miniを超える精度を実現し、GPT-4o Highに匹敵する性能を示しました。Sonar Proに至っては、最も高価な競合モデルを凌駕する結果を出しています。

特に注目すべきは、これらの成果を競合他社よりも遥かに低価格で実現している点です。つまり、Sonarシリーズは価格対性能比で見れば業界トップクラスと言えます。

「Sonarの新料金体系」について一言
APIの価格設定は基本的に入力トークンと出力トークンで測られます。ところがPerplexityは少しわかりづらく、ここに1,000リクエストごとにチャージされる部分があります。今回の価格改定での大きな変更点としては1,000リクエストあたりのチャージが精度に紐づく3段階のモードごとに細部化して設定されたこと、Sonar ProとSonar Reasoning Proの引用トークンに基づくチャージが廃止されたことで、やや改善したものの、他社のモデルと比べてややこしいことは変わっていません。上記の表も参照いただくと、実質的には値上げのように感じても仕方ないかとも思います。とはいえ、変更後の料金であっても他社比では割安であり、AI検索モデルとして老舗かつ高性能なので、総合的な優位性はまだ変わっていないように思います。
出所:Improved Sonar Models: Industry Leading Performance at Lower Costs
