OpenAIがサム・アルトマンを加えた、セキュリティ委員会を立ち上げ

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発表内容の要約

OpenAIは、安全性とセキュリティに関する委員会を設立しました。この新しい委員会は、全てのOpenAIプロジェクトに関する重要な安全性とセキュリティの決定について勧告を行う責任を負います。委員会は、ブレット・テイラー(議長)、アダム・ディアンジェロ、ニコール・セリグマン、サム・アルトマン(CEO)によって率いられます。

OpenAIは最近、新しいフロンティアモデルのトレーニングを開始しており、このシステムがAGI(汎用人工知能)への道を切り開くと予想しています。OpenAIは、業界をリードする能力と安全性を兼ね備えたモデルの構築とリリースに誇りを持っていますが、この重要な時期における活発な議論を歓迎します。

安全性とセキュリティ委員会の最初の任務は、今後90日間でOpenAIのプロセスと安全策を評価し、さらに発展させることです。90日後に委員会は全理事会に勧告を共有し、全理事会のレビュー後に採用された勧告についての更新を公開する予定です。

委員会には、OpenAIの技術および政策専門家であるアレクサンダー・マドリー(準備責任者)、リリアン・ウェン(安全システム責任者)、ジョン・シュルマン(整合科学責任者)、マット・ナイト(セキュリティ責任者)、ヤクブ・パチョキ(主任科学者)も参加します。

さらに、OpenAIは他の安全性、セキュリティ、および技術の専門家と協力する予定であり、元サイバーセキュリティ担当官のロブ・ジョイスとジョン・カーリンがOpenAIにセキュリティに関する助言を行う予定です。

ニュースについて一言

OpenAI関連の近々のニュースとして、セキュリティを担当してきたSuper-alignmentチームの解散、メンバーの退職がありました。また、女優スカーレット・ヨハンソンから、新しい音声モデル「Sky」から出力された音声が自身の声に似ているという怒りの声明文を受ける、という事象もありました。

OpenAIはCEOであるサム・アルトマンを加えてセキュリティ委員会を立ち上げたことで、大規模言語モデル開発の第一人者として、技術開発だけでなく、セキュリティ面においても社会的責任を担うことを表明したことになります。

また別の切り口ですが、「新しいフロンティアモデルのトレーニング開始」についても言及されており、これがGPT-5ではないかという盛り上がりも見せているところです。

出典:https://openai.com/index/openai-board-forms-safety-and-security-committee/

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執筆者

慶應義塾大学卒業後、総合化学メーカーを経てデロイトトーマツコンサルティングに在籍。新規事業立ち上げ、M&A、経営管理、業務改善などのプロジェクトに関与。マーケティング企業を経て、株式会社ProFabを設立。ProFabでは経営コンサルティングと生成導入支援事業を運営。

TechTechでは、技術、ビジネス、サービス、規制に関する最新ニュースと、各種ツールの実務的な活用方法について、初心者でも理解できる明瞭な発信を心掛ける。日本ディープラーニング協会の実施するG検定資格を保有。

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