生成AIのビジネス活用についてフリーランスマッチングサイトを運営するランサーズの調査結果が公表されました。生成AIを業務で使用している人が40%に上り、さらに22%の人が今後の利用を検討していることが明らかになりました。言語生成AIを活用する割合が92%程度で、ライティング・翻訳、プログラミング、データ分析が対象業務となっています。なお、この調査は、ランサーズに登録している563名の発注者および受注者を対象に実施されました。
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生成AI業務活用実態調査の詳細
生成AIの業務利用者は全体の40.1%にとどまりましたが、今後の利用を検討している人も22.2%おり、今後の利用者数の拡大が見込まれます。特に「言語生成AI」が多くの業務において使用されています。
生成AIを使用することで、多くの業務において効率化が図られていることも確認されました。調査では、約8割の利用者が時間短縮に成功しており、その中でも1時間以上の時間短縮を実感した人は41.6%に達しました。これに加え、生成AIの活用によって「ストレス軽減」や「認知負荷の軽減」といった心理的な効果も報告されています。
生成AIが最も多く活用されている業務カテゴリは「ライティング・翻訳」です。具体的には、SEOコンテンツの作成、SNS運用のハッシュタグ選定、メール文の作成など、言語生成に関連する多様な業務で活用されています。一方、今後の活用が期待される業務カテゴリとしては「デザイン・Webデザイン」が最も注目されているようです。
「生成AI業務活用実態調査」について一言
生成AIは本当に使えるのか?私自身はよく使いますが、利用頻度、効率化効果については、業務により異なるということが実情ではないかと思います。
今回の調査結果では利用率が40%というのは一般的な企業にしては高い水準です。また、時間短縮の1〜3時間については、月単位なのか日単位なのか明示されていませんが、いずれにせよ平均以上と言えるでしょう。ランサーズでやり取りされる業務は文章やイラストなどの情報処理業務が多く、生成AIとの相性が良いため、このような結果になるのだと思います。