Figma、AI機能の限定ベータ版を発表 。デザインワークフローの革新へ

Figmaは、デザイナーの作業を革新する新たなAI機能のベータ版を発表しました。この新機能は、デザインの効率化とクリエイティブな作業の支援を目的としており、ドラフト作成やリネーム生成、プロトタイプ作成など、さまざまな作業を自動化します。

目次

Figma AIの機能

Figma AIは、デザイナーがより効率的でクリエイティブな作業を行うことができるように設計された機能のコレクションです。デザインにおけるワークフローの障害を限りなく取り除くことで、デザイナーはデザインの細部に集中することが可能になります。主要な機能を紹介します。

ドラフト作成

テキストベースで指示をすることで、全体デザインやコンポーネントのドラフトの生成を数秒で行うことができます。

ドラフト作成機能

リネーム生成

デザイン内のコピー(言葉)やデザインレイヤーのテキストを自動的に整理することができます。

リネーム機能

プロトタイプ作成

通常はページ間のリンク構造をマニュアルで紐付けする必要がありますが、ボタン操作一つで紐付けを実施し、プロトタイプを作成することができます。

プロトタイプ作成機能

Figma AIの学習アプローチ

Figma AIの生成機能はすべて、サードパーティ提供のすぐに使用できるAIモデルを活用しており、現時点のユーザーデータでトレーニングされたものではありません。

また、ユーザーのデータプライバシーとセキュリティを最優先に考えており、AIモデルのトレーニングに使用するデザインデータはすべて匿名化され、個別のデザインや機密情報は含まれません。

Figma AIの使い方

Figma AIは現在、限定ベータ版として提供されています。このベータ版にアクセスするためには、ウェイティングリストに登録する必要があります。ベータ期間中は無料で利用でき、期間終了後は有料となる予定です。利用するための手順は以下の通りです。

STEP
Figmaにログイン

Figmaのアカウントにログインします。

STEP
ウェイティングリストへの参加

製品内の[Config 2024での発表のすべて]モーダルから[Figma AI + 新しいUI]の下にある[クリックして詳細を表示]をクリックし、[ウェイティングリストに参加する]をクリックします。

STEP
ベータへのアクセス

ウェイティングリストに参加後、Config 2024の後にAIと新しいFigma UIにアクセス可能となります。ベータ期間中は無料で利用でき、期間終了後は有料となる予定です。

ウェイティングリストへのリンク

「Figma、AI機能の限定ベータ版」について一言

Figmaはウェブサイトを制作するウェブデザイナーを中心に利用されるデザインツールで、コードを使わずパワーポイントのように簡単にデザインを制作することができます。類似のサービスにCanvaがありすでに画像生成をはじめとしてAIの導入が進んでいますが、FigmaでもAIの導入が発表されました。

個人的にはいずれも驚きはあるものの、「フォーカスする時間を確保するためのドラフト作成機能」という域は出ていないと感じています。とはいえ、いずれはデザインの精度もかなり向上するはずなので、使いこなしを進めていく必要があります。

出典創造力をFigma AIで解き放ちます(Figma)

シェアをお願いします!

執筆者

慶應義塾大学卒業後、総合化学メーカーを経てデロイトトーマツコンサルティングに在籍。新規事業立ち上げ、M&A、経営管理、業務改善などのプロジェクトに関与。マーケティング企業を経て、株式会社ProFabを設立。ProFabでは経営コンサルティングと生成導入支援事業を運営。

TechTechでは、技術、ビジネス、サービス、規制に関する最新ニュースと、各種ツールの実務的な活用方法について、初心者でも理解できる明瞭な発信を心掛ける。日本ディープラーニング協会の実施するG検定資格を保有。

目次