AIの活用が進むなか、誰もが手軽にAIについて学び、活用できるようになることが求められています。OpenAIが新たに開始した学習プラットフォーム「OpenAI Academy」は、専門家やコミュニティと共にAIスキルを習得し、世界中の参加者が繋がりながら成長できる環境を提供します。
OpenAI Academyとは
「OpenAI Academy」は、OpenAIが新しく開設したAI教育プラットフォームです。参加費用は完全無料で、特別な条件なく誰でも参加できます。「すべての人類にAIの恩恵を届ける」というOpenAIのミッションのもと、AIリテラシーの向上と、あらゆるバックグラウンドを持つ人々の能力開発を目的としています。
「OpenAI Academy」では、初心者から上級者まで幅広い学習ニーズをカバーする動画コンテンツやワークショップを提供しています。例えば、教育者向けの「Intro to AI for K-12 Educators」という動画では、小中高の教員が授業でAIを取り入れる具体的な方法を学べます。参加者が17,000人を超える人気セッションです。
また、具体的なイベントとしては、ナレッジグラフという技術を活用することで自動化しAIシステムを強化する方法を学ぶ「Automate Knowledge Graphs for RAG」や、高齢者にAIを身近に活用してもらう「AI for Older Adults」、さらには非営利団体向けのAI活用をテーマにした「Getting Started with AI for Nonprofits」などが予定されています。
「OpenAI Academy」の特徴は、単なる知識提供にとどまらず、専門家やコミュニティとの交流を通じて学びを深める点です。例えば、コミュニティグループ機能を利用して、参加者同士が議論や共同プロジェクトを推進できます。参加者同士がメッセージ機能を使って直接交流し、知識共有やネットワーキングを行える仕組みも整えています。
今後、「OpenAI Academy」はグローバルな展開を計画しており、英語以外の多言語化や、各地でのイベント開催も目指しています。現在は修了証や公式認定の制度はありませんが、将来的にはその導入も検討される可能性があります。
「OpenAI Academy」について一言
GoogleやMicrosoftといったテックジャイアントは無償の教育事業(?)を提供しています。ビジネス的にはAIのマーケット拡張を通じて、自社のビジネス機会を創出している行為であり、また社会の公器としての振る舞いであるように受け取っています。
若干シニカルな見方となりましたが、ビデオコンテンツはすでに30本以上あり、イベントも多くあります。無料で多くの情報が提供されているのでAIの学習のためにはとてもありがたいことだと感じています。現時点ではビデオも英語版で、イベントもアメリカのみなので、グローバル対応になるのが待ち遠しいです。
生成AIコンサルティング
全社に広くAIを普及させたい方。AI活用の構想策定、要件定義、ChatGPTなどAIツールの活用法をレクチャー。

AIアプリケーション開発
AIによる効果を深く享受したい方。AIワークフロー開発ツールDify、RAG、LLMを用いてAIアプリケーションを開発。
