株式会社KandaQuantumは、新たに「Babel」を発表しました。この先進的な人工知能(AI)ソリューションは、ユーザーの要望から自動的に要件定義を生成し、自律的にシステムを構築する能力を備えています。リリース初日から1万ファイル生成という成果を上げたBabelは、ソフトウェア開発のプロセスを根本的に変革するポテンシャルを秘めています。
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Babelの概要
株式会社KandaQuantumは、要件定義生成AI「Babel」のリリースを発表しました。Babelは、顧客の要望に基づき自動的に要件定義を生成し、さらに自律的にシステムを構築する新しいAIソリューションです。
リリース初日の成果として、クローズドリリースから一夜で1万ファイルの生成を達成し、基幹システムであるオープンソースソフトウェア「Zoltraak」はリリースからわずか2週間で1万ダウンロードを達成しました。
Babelは、要望から要件定義までを一貫して自動生成し、システム構築を迅速に行うことができます。以下のURLからBabelのデモを試すことができます。
https://www.babel-ai.com/development/editor
Babelの特徴
Babelの要件定義プログラミング技術は、従来のソフトウェア開発プロセスを根本的に変革します。自然言語による要件記述から直接実行可能なコードを生成することで、技術者との認識の齟齬を最小限に抑え、ビジネス要件からシステム構築までの時間を大幅に短縮します。
Babelのグラフ型空間コンピューティングは、開発者に新たな視覚的体験を提供します。2Dおよび3D空間内でシステムの全体像を把握し、直感的に操作することで、従来の開発手法に革命をもたらします。この技術により、視覚的なシステムモデリングが可能となり、開発者はシステム構造を迅速に把握し、効果的な開発が実現します。
Babelは、複数のAIエージェントを並列で実行することにより、システム構築の効率を大幅に向上させます。これにより、従来の開発方法では考えられなかったスピードでシステムを構築できるようになります。高い柔軟性と拡張性を持つBabelは、さまざまな業界や規模の企業に対応し、開発期間を大幅に短縮することができます。
「Babel」について一言
システム開発領域のニュースです。サービスの特徴は上記のとおりですが、個人的なニュースの意義は、①要件定義からシステム構築までの一気通貫モデル、②2D/3D空間を用いたシステム構成の可視化だと思っています。
システム開発の現場では、専門性の違いから要件定義をするメンバーと開発をするメンバーが異なることが一般的です。AIを用いて、要件定義から開発まで一気通貫で処理できれば、メンバー間のコミュニケーションロス&コストを削減することができます。
また、これまでのシステム開発ではマークダウン方式でファイル形式が管理されることがメインでした。例えるのであれば本の目次のような表現であり、2D/3Dでシステム構成が可視化されることで、より直感的にシステムを捉えることができ、より効率的にミスなく設計・開発ができるようになります。
AIによる開発領域の革新は、AIチャット付属型開発ツールCusor、ノーコード開発ツールDifyなどが出てきていますが、まだまだ最終的な絵姿は定まらない様相です。